教育で起きる合理の非合理
こんにちは、滝口夫婦です。
【夫婦の会話】
夫「YouTubeが子どものやる気をそいでいる側面がある、って話、知ってる?」
妻「どういうこと?」
夫「例えば、サッカーが好きな小学5年生がいるとするでしょ」
妻「うん」
夫「クラスでいちばんサッカーが上手で、周りからもそう言われて本人も『自分はサッカーが上手なんだ』と思っていて」
妻「うん」
夫「だから、地元のサッカークラブチームに入って練習して」
妻「うん」
夫「同じ小学校の他の子はサッカーの練習してないから、その子は学年でいちばんうまくなって」
妻「自信がつくね」
夫「市の大会に出て、勝ったり負けたりしながら少しずつうまくなっていって」
妻「うん」
夫「そうやって、子どもは少しずつ自信とともに上手になっていく」
妻「自信は大事」
夫「もしかしたら、都の大会に出れるかもしれない」
妻「うん」
夫「そこで世の中にはサッカーが上手な子どもがたくさんいることを知る」
妻「そうだね」
夫「でも、そこに来るまでに自分も練習していたから、それなりに上手になっている」
妻「うん」
夫「でも、クラブチームに入らずに、自分で最初からYouTubeを見ると自信をなくすことがある」
妻「なんで?」
夫「例えば、YouTubeで『小学生 サッカー 技』みたいな言葉で検索するとするでしょ」
妻「うん」
夫「そうすると、サッカーがめちゃくちゃ上手な小学生がたくさん出てくる」
妻「そうだろうね」
夫「もしかしたら、自分より年下の小2〜3年生でめちゃくちゃうまい子が出てくるかもしれない」
妻「あるだろうね」
夫「そうすると、そこで子どもはやる気をなくす」
妻「あー」
夫「まだクラスでサッカーがうまいレベルの子が、いきなり全国大会レベルの小学生の技を見る。しかも自分より年下の子の」
妻「それはたしかに自信をなくすかも」
夫「YouTubeでいきなり全国レベルのものを見てしまうと、自分はそこまで行けないや、って思っちゃう」
妻「夢を見れないね」
夫「そうなんだよね」
妻「だから、YouTubeが子どものやる気をそいでいる側面がある、ってなるのか」
夫「これって、いろんなジャンルで起きているらしい。将棋でも、勉強でも、けん玉でも」
妻「うまくなりたいと思ってYouTubeで検索したのに」
夫「そう、結果、やる気を削いで、うまくなる機会を奪ってしまう」
妻「うん」
夫「でも…YouTubeが悪いのかと言うとそんなことはない」
妻「そうだよね。やり方を学べるから、そこでやる気が削がれない子はどんどん技を盗めるし」
夫「そうなんだよね」
妻「たしかに」
夫「これって『合理の非合理』だと思う」
妻「あー、たしかに」
夫「システムとしては合理的なのに、結果的に非合理な状態に陥る」
妻「どうしたらいいんだろう?」
夫「正解はないけれど…しばらくは『井戸の中の蛙』でいさせることが必要な気がする」
妻「自分の身の回りでは、自分がサッカーがいちばん上手、という状態で自信をつけてもらう」
夫「そう、なんでもかんでも情報を手に入れることがいいことなわけではない」
妻「そうかもね」
今日も、あなたが「大いなる流れ(Grand Flow)」に乗れますように!
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