短編小説「成婚率には書けないこと」
こんにちは、滝口夫婦です。
滝口・夫はボードゲームをつくるのが趣味ですが、
ゲーム開発の先生に米光一成さんという方がいます。
「ぷよぷよ」や「はぁっていうゲーム」などをゲームデザインした方です。
その米光さんが書いた記事が最近プチバズしてました。
自分のためのAI小説が泣けるほど癒しになる件
https://note.com/yonemitsu/n/nba85d9d03f26
自分の漠然とした悩みをテーマにショートショートをAIに書いてもらうと、
セラピーのように自分の心が少しスッキリする、というものです。
なるほど、と思ってさっそくやってみました。
テーマは最近感じている「婚活カウンセラーとしてのジレンマ」。
ぜひ、読んでみてください(小説なので、Grand Flowの実態とは異なる点があります)。
成婚率には書けないこと
結婚相談所のカウンセラーとして十数年、冴子が見届けてきた「成婚」の数だけ、そこに至らない「保留」や「退会」もあった。
目の前に座る美緒(32歳)は、まさにその「保留」の淵に立っている。
「冴子さん。条件もいいし、話も合うんです。でも、どうしても……ピンとこないんです。そもそも私、本当に誰かと暮らしたいのか分からなくなっちゃって」
冴子は、温かくなった紅茶を一口含んだ。
「ピンとこない」という言葉は、婚活現場ではもっとも厄介で、もっとも誠実な言葉だ。
「結婚はね、いいことも悪いこともセットなの。一人で食べる高級なステーキより、二人でつつく少し焦げた餃子の方が、人生の味に深みが出たりする。私はそう信じてるし、誰かが隣にいた方が、人生という物語を多角的に楽しめると思う」
冴子の持論だ。一人の喜びは点だが、二人の喜びは面になる。悲しみもまた、二人で分かち合うことで立体的な記憶に変わる。
「でもね」と冴子は続けた。「それは私の信念であって、美緒さんの正解じゃない。結婚は究極に個人的なもの。ピンとこないなら、無理に自分を型に嵌める必要はないわ」
美緒は少しだけホッとしたような、それでいてどこか寂しそうな顔で「少し、休んでみます」と言った。契約更新をせず、一度ここを離れる。それはカウンセラーとしては「敗北」かもしれないが、一人の女性の人生を尊重するなら「前進」でもあった。
美緒が帰り際、バッグの紐を握りしめて立ち上がったとき、冴子の胸に小さな疼きが走った。
(何か、伝え忘れている気がする)
単なる「結婚のメリット」でもなく、「個人の自由」の肯定でもない。もっと手前にある、大切な何か。
「美緒さん」
呼び止めると、彼女が振り返った。冴子はデスクの端にある、使い込まれた万年筆を見つめた。
「『ピンとくる』っていうのは、雷に打たれるような衝撃じゃないと思うの。それは、『この人の前でなら、格好悪い自分を見せてもいいかな』と思える、静かな安心感のことかもしれない」
美緒の目が、少しだけ泳いだ。
「今の美緒さんは、素敵な自分、完璧な自分を相手に差し出そうとして、疲れちゃってるんじゃないかしら。……婚活はやめてもいい。でも、もしどこかで誰かと出会ったとき、相手に『凄さ』を見せるんじゃなくて、自分の『弱さ』をちょっとだけ差し出してみて。そのときに、相手がどんな顔をするか。それを見るだけで、景色が変わるかもしれないから」
美緒は足を止め、数秒間、窓から差し込む夕日を見つめていた。やがて、今日一番の柔らかい微笑みを浮かべた。
「……弱さ、ですか。考えたこともなかったです。私、一人で強くならなきゃって、ずっと思ってたから」
「強さは一人でも育てられるけれど、優しさは誰かがいないと育たないものよ」
美緒が去った後のカウンセリングルームには、琥珀色の夕闇が満ちていた。
冴子は自分の左手薬指に触れる。かつて自分も「ピンとこない」の迷路を彷徨い、今の夫の「情けないくらいの寝顔」を見たときに、ようやく迷路の出口を見つけたことを思い出した。
誰かと生きることは、面倒で、泥臭くて、そしてたまらなく愛おしい。
美緒が次に誰かの前に立つときは、きっと今より少しだけ、肩の力が抜けているはずだ。
冴子は新しい会員のファイルを開いた。
また一人、誰かの人生に寄り添うために。
了
***
どうでしょうか?
ここには、カウンセラーのジレンマと本当に伝えたいことの一端があるような気がしました。
よろしかったら、あなたもぜひ自分のぼんやりとした悩みをテーマに、
AIに小説を書いてもらってください。
そして、その小説をいいなと思ったら、ぜひこのメルマガでも紹介させてください!
ちなみに、AIに小説を書いてもらうコツも、米光さんが記事にしています。
今日も、あなたが「大いなる流れ(Grand Flow)」に乗れますように!
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