たった一行を見て考えたこと

#216
滝口 2026.05.01
誰でも

こんにちは、滝口夫婦です。

数ヶ月前、たった一行の、こんな詩を知りました。

“If a thing loves, it is infinite.”

「もし何かが愛するとしたら、それは無限である。」

というような意味でしょうか。

18世紀の詩人、ウィリアム・ブレイクという人の言葉らしいです。

最初、(まぁ、よくある詩的表現でしょ?)と思ったのですが、ときどき思い返すにつけ、実はすごいことを言っているのではないか、と思えてきたので今日はそのご紹介です。

“If a thing loves, it is infinite.”

愛したら、無限。

どういうことでしょうか。

「愛する」は恋愛感情だけでなく、思いやりとか信頼とか、慈しみとか共感とか、あるいは存在の肯定とか、いろんな思いが入っている気がします。

同様に、「何か(a thing)」もいろんなものが入る気がします。家族とか猫とか世界とか山とかプラモデルとか、そしてあなたとか。

無限も、単にとんでもなく愛が大きいという意味だけでなく、計り知れない・どんどん広がっていく・深まっていく、自他の境界線が消えていく、というようなニュアンスを(勝手に)感じます。

“If a thing loves, it is infinite.”

大好きな猫への思いは、いくらでも深まっていく。

推しを応援したい気持ちは、

一瞬を永遠かのように思わせ、

また、永遠を一瞬かのように思わせる。

桜が散る景色を愛おしく思い、ずっと見ていたくなる。

今日、生まれた赤ちゃんを、世界はどこまでも祝福している。

家族を愛するきもちは、無限。

いくらでもツッコミポイントはあります。

「いや、永遠て!」「そんなキレイゴト言っても!」

ただ、一方で、(語義矛盾ですが)「一瞬でも永遠を感じたことがある?」と聞かれたら、わりと多くの方がうなづくのでは、とも思うのですがどうでしょうか。

“If a thing loves, it is infinite.”

これ、ポイントは「愛する側が無限を感じる」ということなんだと思います。

決して「愛される側」ではない。

むしろ、愛される側はどうなのか、に関しては一切の言及がない。

(勝手に妄想膨らませすぎですが)愛する側と愛される側には断絶さえあるかもしれません。

愛される側に立って、

「愛してくれるって言うのは、永遠に愛してくれるってことでしょ?」

なんて言い出したら、一気に幻滅です。

だからこそ、この詩では、自分が「愛する側」に立とうとする人にだけ、「無限」の祝福を送っている気がします。

“If a thing loves, it is infinite.”

何かを愛そうと思って行動するのは本末転倒ですが、

何か愛するものが見つかるといいなと思って今日を生きるのは、

いい一日の過ごし方な気がします。

今日も、あなたが「大いなる流れ(Grand Flow)」に乗れますように!

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